屋根を開けて走る、ふたり乗りのマツダ・ロードスター。ハンドルを切ると鼻先がすっと向きを変えるその軽さのために、マツダは給油口の小さなふたで112グラムを削りました。全部の部品に「1グラムでも削れないか」を問う、マツダが「グラム作戦」と呼ぶやり方です。
2015年の4代目は先代より100kg以上軽くなりました。でも、1グラムずつ集めて本当に100kgが消えるのか。アルミ説とグラム説を検証し、マツダ技報の数字から本当の理由を解剖します。990kgだったのは一部のグレードだけだったこと、2023年の改良で1トンを超えた理由も、隠さずに扱います。
▼目次
00:00 冒頭 ふた1枚で112グラム
00:55 事件 クルマは、新しくなるほど重くなる
02:33 仮説その1 軽くて高い素材に替えたから?
04:48 仮説その2 1グラムずつ積み上げたから?
07:04 真相 軽さが、次の軽さを呼んだ
10:54 代償 990キロの、外側
13:13 結び 1グラムも、重くしない
▼年表
1989年9月 初代ユーノス・ロードスター発売(940kg)
1991年 アンフィニRX-7(グラム作戦を最初に取り入れたと報じられる)
2005年8月 3代目(NC)発表。グラム作戦の削減案は合計43,589g
2015年5月20日 4代目(ND)発表(S 990kg、先代比100kg以上の軽量化)
2016年 RF(リトラクタブルハードトップ、2.0L)追加
2021年12月16日 990S発表、キネマティック・ポスチャー・コントロール採用
2023年10月5日 大幅商品改良。Sは1010kgに、990Sは廃止
▼参考資料
・マツダ技報No.32(2015)「新型ロードスターの紹介」
https://www.mazda.com/contentassets/c8bdee142bcb4b3b8da1a0f9b4a46785/files/2015_no016.pdf
・マツダ技報No.32「新型ロードスター SKYACTIV-BODYストラクチャの開発」
https://origin.wwwmazdacom.mazda.com/globalassets/en/assets/innovation/technology/gihou/2015/files/2015_no024.pdf
・マツダ技報No.32「新型ロードスターのアルミニウム適用拡大による軽量化(ボデーシェル領域)」
https://origin.wwwmazdacom.mazda.com/globalassets/en/assets/innovation/technology/gihou/2015/files/2015_no025.pdf
・マツダ技報No.32 新型ロードスターのソフトトップ開発
https://origin.wwwmazdacom.mazda.com/globalassets/en/assets/innovation/technology/gihou/2015/files/2015_no026.pdf
・マツダ技報No.24(2006)「新型ロードスターの紹介」
https://origin.wwwmazdacom.mazda.com/globalassets/en/assets/innovation/technology/gihou/2006/files/2006_no001.pdf
・webCG マツダ・ロードスター【開発者インタビュー】山本修弘主査
https://www.webcg.net/articles/-/32278
・Car Watch 新型ロードスター発表(2015年5月)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150520_702932.html
・Car Watch 新型ロードスター試乗記(2015年3月)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/693706.html
・Response「グラム作戦」ふたたび(2005年8月)
https://response.jp/article/2005/08/29/73767.html
・MONOist(2015年2月)
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/spv/1502/04/news028_2.html
・Car Watch ロードスター改良と990S(2021年12月)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1374563.html
・グーネットマガジン 990S試乗(2022年2月)
https://www.goo-net.com/magazine/?p=66895
・Motor-Fan 大幅改良後のロードスター(2024年1月)
https://motor-fan.jp/?p=197550
・webCG ロードスター大幅改良(2023年10月)
https://www.webcg.net/articles/-/48977
・Car Watch 改良型ロードスター試乗(2023年)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1565571.html
・JAF Mate 初代ユーノス・ロードスター発売
https://jafmate.jp/car/todays_memories_20260901.html
▼シリーズ【〇〇の執念】
不可能と言われた技術が、どう実現したのか。技術者の判断を記録から解剖するシリーズです。
▼前回の動画
【クルマの謎】なぜ名車はそろって「280馬力」だったのか? 実は340馬力出ていた!? 15年間続いた自主規制の闇
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※映像内の車両と図解はイメージです。
※「先代より130kg軽い」はマツダ技報の比較で、先代は2.0L、4代目は1.5Lの6速MT同士です。マツダの発表は「先代比100kg以上(仕様により異なる)」です。
※3代目の重量増の量は資料によって異なるため、本編では数字を使っていません。
※内容に誤りがあれば、固定コメントで訂正します。
#マツダの執念 #ロードスター #クルマ大解剖