【歌詞】
(Verse 1)
とうさんが乗ってた ボロいデミオ
友達ん家のファミリアも 地味で退屈
決めてた 大人になったら
“マツダだけは 乗らない”
残クレで手に入れた 白推しのRX
「いいね」の数が 私をあげる
(Verse 2)
ある日 職場に来た さえない新入社員
愛車は NBロードスター
「なんでそんなの?」と笑った私に
「好きなんです」 その一言
――やっぱりマツダって 乗ってる人も車も貧乏くさい
「先輩のRX、かっこいいですね」
羨ましいのね マツダしか乗れないから
(Verse 3)
ある夜 レクソスが路上で止まった
NBロードスター そっと横に停まる
ライトに照らされた横顔が
なぜか やさしく見えた
レクソス乗りの私が
マツダに助けられるなんて――
帰り道 窓を開けて走った
風が頬を撫でていく
止まったのは レクソスじゃなく
私の心だった
(Verse 4)
気づけば マツダカーズ
真っ赤なボディが 眩しかった
シートに身をあずけた瞬間
レクサスよりしっくりくるポジション
鼓動のようなウィンカー
ドアを閉めるフィーリングも心地よくて
「いいね」追いかけて生きてた私
でも このままRXを手放せば
SNSで笑われるかもしれない
…それでも もう迷わなかった
馬一体を感じたい!
(Final Verse)
契約書にサインして 涙がこぼれた
SNSにアップした NDロードスター
ざわつくコメント欄
「レクソス維持できなくなった末路」
「残クレ女子つむ」
「レクソス女子おつ」
スクロールした指が止まる
たった一行のコメント――